キャリアに関して色々考えている方におススメのツール・ワークが世の中には存在しています。
Re-CHキャリアコンサルタントの関島が体感した、自己理解のワーク・内容をご紹介します。
キャリアワークショップに参加し、自分のことを言語化して人に伝えることは有意義と感じたので、「自己理解の大切さ」についてご紹介します。
ワークショップで実施したのは、主に以下の3つです。
・MBTI診断
・モチベーションスキルカード
・モチベーショングラフ
それぞれについて、概要とその結果がどう生きるか、についてまとめながらご紹介します。。
MBTI診断
MBTI診断とは、複数の質問に答えることで性格を16に分類し、自分自身の情報処理の仕方や意思決定方法などを言語化、自分の性格を理解するのに便利な診断テストです。
アメリカでは広く普及しており、「あなたは何タイプ?」と聞くと、回答出来る人が多くいる、という風に言われているそうです。
受験はこちらから:16 Personalities 無料性格診断テスト
4つの指標をそれぞれ2つに分類し、その4つの指標の組み合わせを分類します。4つの指標は下記の通り。
エネルギーが向かう方向: 外向(E)↔ 内向(I)
モノの見方:感覚(S) ↔ 直感(N)
判断の仕方:思考(T) ↔ 感情(F)
外界への接し方:判断型(J) ↔ 知覚型(P)
それぞれ、ざっくりした特徴はこのような感じです。
外向(E)
周囲に働きかけることに関心があり、色々な人と接して実際に行動することでエネルギーを充電する
内向(I)
自分で考えて内製することでエネルギーを充電する
感覚(S)
具体的で現実的な事や事実に惹かれ、はっきりしていて関連性がわかりやすいことを求める
直感(N)
抽象的なイメージや比ゆ的なもの、アイディアに惹かれ、型にはまらない想像力豊かに考える
思考(T)
感情よりも因果関係や論理を重視し、客観的な正しさを元に判断する傾向
感情(F)
論理よりも好き嫌いなどの気持ちを重視し、人間関係の調和を求める傾向
判断型(J)
物事を決めたり体系立てたり順を追って話をし、計画を丁寧に立てようとする
知覚(P)
その場その場で枠にはまらず臨機応変に対応し、計画よりも流れに任せて結果を出そうとする
筆者は、ISFP型でした。
内省でエネルギーを充電し、事実は関連性が分かりやすい具体事実を重視し、判断軸は人の気持ちを重視、計画よりもその場の流れを大事にする、というタイプです。
この診断は、良し悪しはなくその人の特徴を示しています。
1人の結果だけでは「ふ~ん」で終わってしまうのですが、身近な人と比較すると違いが明確になり、診断結果を活用できると思います。
私の場合、仲のいい知人に「T」「J」の特徴を持った人がいるのですが、その人と話すときに「何でもっと計画立てないの?」「こっちの方が合理的に正しいじゃん」と良く言われます。
正直、私からすると、「計画なんて後から変わるからその場でもっと考えようよ」「それじゃみんなが楽しめないじゃん」と思い、なんでこの人はわからないんだ…とイライラすることがよくありました。
振り返ってみると、これは脳の構造というか、性格の違いが思い切り表れていて、お互いが違うタイプだから考え方が違うんだな、と腑に落ちました。
「T」「J」の人とコミュニケーションを取るときは、「計画を意識する」「気持ちに加えて客観事実を付け加える」とちょっと工夫するだけで一気に円滑になったので、互いの違いを理解することはとても大事だなと思いました。
モチベーションスキルカード
「分析する」「企画する」「修理する」「援助する」など、40種類の動作/業務が書かれたカードを好き↔嫌い、得意↔不得意に分類し、自分自身がどんなことが好きで得意なのか?を見える化するツールです。
更に、カードの中から最も好きなことを6枚選んで順位付けし、自分自身が何にモチベーションを感じるのかも合わせて見える化します。
筆者の場合は、
1位:問題を解決する
2位:援助する 提案する
3位:聴く 調整する 企画する
という順位に。
人の話を聞きながら課題を抽出し、それを元に対処法を企画/提案に繋げ最終的には課題を解決する、そのようなアクションを取るのが好みである、ということを自分自身で再認識しました。
コンサルティングの会社で仕事をし、その経験が好きで楽しかった経験から、このような結果になったと捉えています。
モチベーションスキルを言語化することで、現在の業務内容に照らすことで好きか否か、どのようなスキルを発揮する環境に身を置くとよいか、などを理解できます。
モチベーショングラフ
過去の自分をポジティブ/ネガティブで曲線を描いてグラフ化し、何が起きてどう感じたか?を見える化する手法です。
過去の自分の経験を可視化することで、今の自分はどうやってできているのか、客観的に自分を理解することができます。また、どんな時にモチベーションが上がるのか?さがるのか?を理解することで、自分のモチベーション管理のヒントにも繋がります。
私の場合、
・例え忙しくとも、自分の仕事が役に立つイメージがあれば前向きに楽しめる
・就職直後に激務で働いた経験が今に生きている
・辛い時は、自分が頑張っても認められないとき
・辛い時に元に戻るために、人を頼る・逃げることも大事
といったことを可視化・振り返るきっかけになりました。
まとめ:多面評価で自己理解
複数ツールを用いることで、自分自身の特性と他者との違いを理解し、自分に合った仕事や、円滑なコミュニケーションの工夫方法を見出すことができます。
・MBTI診断:ISFP型
内省でエネルギーを充電し、事実は関連性が分かりやすい具体事実を重視し、判断軸は人の気持ちを重視、計画よりもその場の流れを大事にする、というタイプ。
自分とタイプが異なる人とコミュニケーションをとる際、タイプの違いを考慮したコミュニケーションが重要だと認識できました。
・モチベーションスキル
1位:問題を解決する
2位:援助する 提案する
3位:聴く 調整する 企画する
自分自身の今の仕事が、このランキング上位の項目と親和性があることを確認でき、自分の仕事があっていることを確認できました。
・モチベーショングラフ
就職直後に激務で働いた経験が今に生きている。
辛い時は、自分が頑張っても認められないとき
辛い時に元に戻るために、人を頼る・逃げることも大事
過去を振り返ることで、
1つだけ実施して満足ではもったいなく、複数用いることで多面的に自分自身の理解促進に繋がります。
また、上記のような複数ツールを用いて多面的に自分を見える化/言語化し、さらにそれを他者と比較することで、自分自身の強みやモチベーションなどをより理解できます。
今回ご紹介したツールは一例ですが、自分自身の理解に向けて取り組んでみることをお勧めいたします。
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