コラム★ パラレルキャリア実現ってどうやるの?

最近、副業やパラレルキャリアなど、本業以外でも仕事をする、という話を聞く機会が増えてきました。今回は、パラレルキャリアについて、具体的な事例と共にお話いたします。

 

パラレルキャリアとは

 

パラレルキャリアとは、P・Fドラッカーが、『明日を支配するもの』(ダイヤモンド社)で紹介した考えで、「本業を持ちながら、第二のキャリアに向けて別の仕事や非営利活動に参加すること」と定義されています。

副業は、金銭的な報酬を得ることを主目的としているのに対し、パラレルキャリアでは自分のスキルアップや夢の実現、社会貢献活動などのために活動することを指しています。

人生100年時代と言われる中、1つの企業や職務内容を突き詰める働き方だけでなく、少しずつ “貢献できること” を増やしてキャリアの幅を広げる、そのような働き方を意味していると思います。

とは言え、パラレルキャリアを実践している人はまだ多くないのでは、と思います。
今回は、具体的にパラレルキャリアを実践している、Re-CHキャリアコンサルタントの関島をご紹介します。

 

 

パラレルキャリアの具体内容

 

関島が実現しているパラレルキャリアは、大きく3つの柱で出来ています。

① 飲料メーカーでデジタルマーケティング
② Re-CHの代表としてキャリアカフェ実現
③ 学生向け、スキル向上講師

 

① 飲料メーカーでデジタルマーケティング
基本となる生活基盤は、企業に属した仕事です。売上向上に向けたデジタルの活用方法検討や、デジタルを活用できる人材育成に取り組んでいます。

② Re-CHの代表としてキャリアカフェ実現
友人からの誘いをきっかけに、キャリア支援のための会社を起業、現在は、キャリアカフェ実現に向けた活動に取り組んでいます。

③ 学生向け、スキル向上講師
コンサルティング会社での経験を元に、プロジェクト推進・定量調査・定性調査・資料作成などのスキルを、社会人になる前の学生向けに提供しています。

 

時間の使い方は、
・平日9時~18時は基本的に会社員として勤務

・平日の夜週1~2日、土日の一部を②または③の活動に充てる

・差し引いて残った時間を、プライベートとして食事や旅行に活用

というような生活を、ここ数年続けています。

 

パラレルキャリアは、どのように実現していくのか、疑問に思う方もいるかもしれません。

私自身、いきなりこのような状態になったのではなく、最初は1つの仕事のみをしていました。

そこから、偶然が重なってこのような形になりましたので、そのストーリーを実現方法の一例としてお話しします。

 

 

パラレルキャリア実現までのストーリー

 

新卒でコンサルティング会社に入社し、単なる会社員として働いていました。

そのような中、友人から「キャリア相談に乗るのが向いていると思うし、一緒にキャリア支援の起業をしないか?」と誘われ、起業することに。

 

この起業に合わせて、国家資格キャリアコンサルタントを取得しました。

このキャリア相談に乗るスキルを活かす場所を探し、Matcherを用いて学生のOB訪問を受けてキャリア相談を受けていました。

すると、このMatcherでの経験/自己紹介を見つけた企業から、「学生向けにコンサルティングスキルの講師をやらないか?」と声をかけていただきました。

 

改めて、自身が学んできた内容を資料に落とし込み、研修資料としてまとめて実際に大学生向けに登壇。結果として、いつでも大学生向けに講師登壇できる状態になり、次の機会を調整中です。

この研修講師で登壇した経験や、学生向けのキャリア相談の経験は、本業の会社員における「人材育成」の取り組みにも取り入れることができ、結果として本業にも役立っています。

 

 

パラレルキャリア実現に重要な事

 

パラレルキャリア実現には、ポイントが3つあります。

① まずは1つの仕事でスキル/経験を身に着ける

② そのスキル/経験をベースにしつつ、次の取り組みに手を出す

③ 直感的に「やりたい」と思ったらまずは行動してみる

 

① まずは1つの仕事でスキル/経験を身に着ける

2つ目の仕事も3つ目の仕事も、全く別のことで実現できる方もいるかもしれません。

ただ、中途半端にスキルを身に着けるより、まずは特定のスキルを深めて他社/他者に貢献できるレベルにし、それを起点に広げていくことで、効果的に仕事の幅を広げられるのでは、と思っています。

私は、新卒でコンサルティング会社に入社したため、「資料作成」「ヒアリング力(→キャリア相談力)」「プロジェクト推進力」について深め、個人でも活用できるようになりました。

 

ちなみに、この考え方は、NewsPicksに掲載されている考え方の簡易版です。

“1200人調査で分かった。将来性が高い人の「キャリア曲線」”
https://newspicks.com/news/3904590/body/

 

② スキル/経験をベースにしつつ、次の取り組みに手を出す

特定スキルを深めたら、それを広めて活用するフェーズです。

所属企業内で活用できる場所があれば理想ですが、そうでない場合は、収益ではなくスキルを活用できる場所を探すのがおススメです。

私の場合は、過去、ココナラで資料作成スキルを、Matcherでキャリア相談スキルを活用し、経験を積みました。

どちらも収益は小さい/無いですが、ここで活動することで新たな人との出会いが増え、活動や経験の幅がひろがりました。

 

③ 直感的に「やりたい」と思ったらまずは行動してみる

次の取り組みに手を出し始めると、新しい人と出会い、新しい機会がたまに舞い込んできます。この機会を、時間が許す限りチャレンジしてみることをおススメします。

私は、たまたまMatcher経由で講師登壇の声をかけていただき、チャレンジすることでさらに活躍の場が広がりました。

 

 

さいごに

 

パラレルキャリアの具体例を元にお話ししました。

興味がある方は、今、「深める」タイミングなのか、「広げる」タイミングなのかを見極めて、次のアクションを検討してみてはいかがでしょうか。

また、目の前で収益化を目指すやり方以外にも、収益は少ないけど経験が積める、だから実践してみる、という考え方もアリだと思っています。

 

何かしら、参考になれば嬉しい限りです。

 

 

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