コラム★ 暮らす場所を選べる時代の到来

前回のコラムでのパラレルキャリアに引き続き、働く場所をご自身で選べるようになったことの総括から、最近よく目にするようになった「多拠点生活」ってワードなど、具体的に実践されている方の体験談をヒアリングしながら、今回はご紹介します

 

働く場所もひとつの選択肢

 

働く方々が個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を自分で「選択」できるようにするための改革として、国を挙げて取り組んでいるのが「働き方改革」。

前回のコラムで、パラレルキャリアについて、関島から自身の実体験を踏まえてご紹介しましたが、まさにこれもそのひとつ。

関島の話から、本業のみでなく、副業を含めて多様な働き方で、生活の豊かさを見いだせている事例のひとつを知れたのではないでしょうか。

 

皆さんは、オフィスで勤務されていますでしょうか? サービス業で、店頭に立つことが必須な方もいらっしゃるかと思います。

筆者はコロナ渦の影響を受けて、オフィス通勤から、全社員が完全在宅勤務に切り替わりました(2021年7月現在も継続中)。

営業系の職種として対面でのコミュニケーションを大切に働いてきた私にとってはマインドセットを大きく変える必要に迫られました。

「どうやって、新たなクライアントと関係値を築き、親しくなっていけばよいのか」
「(Zoomをはじめとしてツールを使った)オンラインミーティングではなかなか雑談ができるゆとりが作りづらい」

 

そんな悩みを抱えながら、試行錯誤しながら、オンラインの良さも多くあることに気づけました。

たとえば、ミーティングの無駄を省く効率化により事前準備の徹底化が図られ、時間を有効活用できるようになりました。

そして、ネット環境が整っていて、つながるパソコン・タブレットがあり、携帯電話がつながれば、働く場所を選ばなくてもよいということも。

これこそ「働き方改革」の極みではないのかと感じるほどの実感を覚えました。

 

 

どこでも働ける環境づくり

 

「2月下旬から5月上旬は、例年時差の少ない国外から仕事。花粉症対策だよ (笑)」

15年ほど前に海外旅行をしていたときにたまたま出会った、デザイン系のお仕事をしている日本人から30代からの発言。

お客さんとのやり取りはメールベースで、必要があれば、Skypeでコミュニケーション。

この方の仕事の特性もあり、このような働き方が自然と出来るのか… 旅行もできるし、うらやましいな…

有休を使って海外旅行に出かけていた私にとっては衝撃が大きかったのをいまでも鮮明に覚えています。

 

新型コロナウイルスが世間に蔓延し、在宅勤務を否応なく奨励され、一般化してきている今となり、その方のことを思い出します。

すでに述べたパソコン(+ネット環境)と携帯電話さえあれば、どこからでも勤務可能になりつつある昨今。

こんな方のように海外へは気軽に行けませんが、彼のように働く場所を選びやすくなる時代が到来したのではないのかと感じています。

 

関東圏でいえば、都心のアクセスが悪くなく、自然に満ち溢れた環境の整った「湘南エリア」への移住者が増加するなど、働く環境について見直しをかけた方も増えています。

勤務地を踏まえて住まいを考えていた方も多くいらっしゃるかと思いますが、生活するうえで何を大切にするかによって、住まいを決めれる時代になりました。

筆者は勤務先への通勤時間の利便性を考えた都心近くに以前は住まいを構えていましたが、2020年秋に、都心から少し離れた住環境の整った場所に移住しました。

緑や自然が近くにあり、生活するうえで大切にしたいものが多くそろったこの環境によって、生活が豊かになったと感じています。

 

 

1か所とは限らない住まいのための場所

 

「スノーボードが好きだから、今年の冬はスキー場近くから勤務します」
「今週は福岡、来週は大分、先週は熊本でしたね。九州横断旅行しながら仕事もして、一番住みたい場所を探します」
「プロジェクトに合わせて必要な3か所を住まいとして構えて生活しています」

いずれも筆者の同僚や友人のコメントです。

 

働く場所を選べる時代の到来になり、私たちは1つの場所に住み続ける必要性も薄まりました。

先述のコメントの1つ目のように、季節に合わせて自身が暮らしたい場所に住居を構える。あくまでベース拠点は、別に持ち合わせながら。

2つ目のように、ベース拠点を持つことなく、旅するように気にある場所を転々しながら働く。

そして3つ目のように、複数の場所において、いずれも同じように生活する。まさに多拠点生活ですね。

どれをとっても在宅勤務といってリモートで働ける環境が整ってくるにつれて、実現が可能になった新たな生活様式ですね。

 

コロナ渦以前になりますが、移住者を求めるローカルエリアは、様々なイベントをオフラインで実施していました。

また移住者のための情報提供を行う場所も都内には複数の県や地域単位で開設されて、住まいだけでなく仕事の斡旋までしていました。

地域おこし協力隊など、一定の期間ローカルエリアでの生活を公共セクターでお試しができるプログラムもあります。

移住者を受け入れたいローカルエリアの思いは、いまも大きく変わらず、いまだからこそご自身の理想に近い「住まい」を求めることも容易になっているかもしれません。

 

 

さいごに

 

様々な住まいを選ぶ生活についてご紹介してきましたが、気になってくださった方もいらっしゃるかと思います。

昨今の移動の制限が増えている中で、現実的に実現しづらいと思う方もいるかもしれませんが、いまだからこそ動くのも良いタイミングかもしれないですね。

 

こんな働き方の変革を求めて、自分自身に疑問を持った方は、ぜひ誰かとこのトピックを話してみるのはいかがでしょうか?

CAREER PLANTSは、Zoomなどのオンラインツールを介して、相談ができるプラットフォームを目指して、サービス開始当時から運営しています。

当初からニーズも多くあると実感できていましたが、ここまで一般に浸透するのが早く来たのも嬉しいですね。

ちょっとした相談相手として、キャリアコンサルタントをご利用してみるのもひとつの良案として、お勧めします!

 

 

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