部署を転々として辿り着いた社内カウンセラーという仕事

身近にいそうな誰かの人生観をはじめとしたキャリアストーリーをお届けするインタビュー記事。第11回は、マママネージャーを目指して社内カウンセラーをしている傍ら、CAREER PLANTSの登録キャリアコンサルタント(メンター)としても活躍して下さっている美馬梨沙さん。大変だった高校生活、入社後から部署を転々としながらも自らキャリアカウンセラーという仕事を作り出していったストーリーを語っていただきました。

 

高校生の時に、学校の雰囲気で大学を選択

 

高校は普通科ですが、なかなかやんちゃな同級生に囲まれていました。部活はバレーボール部でしたが、バッチリメイクで、本気で頑張る雰囲気はなく、しまいには先生と先輩のケンカがきっかけで、部活そのものが解散してしまいました。

その後復活させた部活でも先生のセクハラや生徒のケンカで練習どころじゃありませんでした。でも、今考えると多様な価値観を学ぶにはとても良い環境だったと感じています(笑)。

そんな学校だったので、普通に勉強していればそれなりの成績を取る事ができ、指定校推薦で京都産業大学に入学しました。

 

理由は「一番明るい雰囲気に感じた」から。

 

偏差値や評判ではなく、自分の目で見て肌で感じた雰囲気を大切にした選択でした。今なら専攻科目重視で学校を選びますね。

 

 

充実した大学生活と、落ちる恐怖を感じながらの就活

 

高校時代にそれなりの成績だった私は、世界は私を中心に回っていると本気で思っていました(笑)。

ド派手な原色の服に髪はすごいウェーブをかけて、まわりからは「クレイジーガール」呼ばわり。

「まわりとは違う」「自分は特別」みたいな考えが根っこにあったんでしょうね。色んなサークルにも顔を出しましたが、結局4年生まで続けたのは、服飾サークルとキャリアファシリテーターのボランティアでした。

 

キャリアについて考える授業があって、最初は受講生の一人でしたが、ボランティアに誘われてファシリテーターやグループワークの進行を手伝ううちに、だんだんと興味がわきました。

授業自体もユニークでしたし、留年して単位が必要な人とかホストクラブでバイトをする人とか、理由があって休学した人がいて、多様な価値観を更に感じる経験となりました。

 

就職活動では広告業界を志望しました。

高校時代、友達に勉強を教えたり、バレーボール部ではキャプテンとして部の方針を伝えたりするのが楽しかったですし、大学時代はファシリテーションを通じて、人の考え方や行動に影響を与えられているような感覚が心地よく感じた経験から、広告はより多くの人に思いを伝えられるものであるという考えからでした。

 

最終面接まで進んだ会社もありましたが、現在働いている会社に内定をもらった段階で就職活動を終わらせました。

これ以上「落ちる」とか「断られる」という事が怖かったんだと思います。本当はマスの広告会社に行きたい自分の気持ちにも気づいていましたが、当時は「この会社が1番良い」と言い聞かせていたようにも思います。

 

 

入社直後から部署を転々とする中で自ら仕事を創出

 

営業職として入社して、最初の研修で「ウコンの力を東京都内で1ケース1,000円で売ってくる」というもの。

同期同士で競いましたが完敗で、営業という職種に対する不安から、管理部を希望したところ、法務部となりました。

 

配属当初は無知すぎて秘密保持契約書を10枚読むのに8時間かかるほどでした(笑)。一方で「なんだかあの人落ち込んでるなー」っていう社員を見つけるのが得意で「元気ないですがご飯でもいきませんか?」と声をかけて回っていました。

 

そんな時に、人事部の立ち上げに伴い異動の打診がありました。当初は断ったのですが、弱みをなくすより強みを伸ばす方がよいと上司に言われ異動しました。

立ち上げたばかりで、上司も忙しくしていたこともあり、2年目で人事経験ゼロの私は、本当に会社で何もすることがありませんでした…。

 

社内をウロウロする中で会社にマニュアルがないことに気づきました。たとえば取引先に花を贈りたいとき、誰に聞いたらいいか知らなかったり。そんな社員の疑問を解決すべく《社内ウィキペディア》を作ろうと社内SEに手伝ってもらって、自社サービスをローンチしました。

 

その後も海外企業とやりとりする会社なのに英語表記のない名刺である事に目をつけ、名刺フォーマットや印刷会社を変え、デザインは先輩にお手伝い頂き、名刺を作り変える事が出来ました。

少しずつ仕事が増えていく中で、新卒研修に関わり新卒のフォローをするタイミングがあり、新卒の悩みを聞くうちに本格的に勉強しようとカウンセラーの資格を取るべく約一年間、毎週日曜日に8時間勉強しました。

 

資格を取ってからはメンター制度を広める動きを行い、メンターの育成をしていました。結果、悩みを吸い上げる仕組みが機能して離職者が減り、会社にも貢献できたかなと思います。

 

 

出産後、マママネージャーを目指して

 

の後、産休・育休を経て、2018年4月に復職しています。復帰直後は不安まみれでしたね。

産休中も楽しかったですし、子どもが生まれて仕事を頑張れる自信が全くなく、「ちゃんと子どもの面倒を見られるような働き方ができるのか?」という不安が先にありました。

 

しかし、その不安を越えて実際に復帰してみると思ったよりは仕事できるなと感じました。

もちろん子どもが体調を崩したりで、急きょ休まざるをえなかったりということはありますが、上長には「昇進したい、マネジメントしたい」ということを言えるほどになりました。

 

今は《マママネージャー》のロールモデルになりたいという想いもあります。

 

お読み頂いた通り、「ビビリで不安を基点に行動する性格」である自分自身の性格もカウンセラーの勉強をしていく中での気づきです。

自分の性格に対する気づきにより、自身の行動が変化した経験をしています。

 

いまは“これからのキャリア”を模索しているところですが、自分の強みは「自分自身を理解している事」なので、昔ほどの不安は無く俯瞰して捉え、自分自身にある程度の期待と、ある程度のなるようになる感を持っています。