キャリアについて悩んでいる方にオススメの書籍「転職の思考法」
今回は、この書籍の中でも、特に役に立ちそうなポイントについて、Re-CHキャリアコンサルタントの関島がご紹介します。
【この本がオススメな方】
・「やりたいこと」が見つからなくて困っている方
・転職を考えたことあるけど、経験が無くて踏み出せない方
・自分が転職できる人材なのか不安な方
私自身、小さい時から「やりたいこと」がずっと無く、無いことにコンプレックスを抱え、どうしたらよいのか就職活動時代から社会人になってもずっと悩んできました。(詳しくは関島のインタビュー記事へ)
そんな中、「やりたいこと」が無くてもよい、ということについて具体的に書かれているこの書籍と出会い、救われた気持ちになりました。
全部を紹介すると長くなってしまうため、上記について抜粋してご紹介します。
「転職の思考法」オススメポイント
本書籍のオススメポイントは下記になります。
・人間には「to do型」と「being型」の2種類がいて、99%の人は「being型」
・to do型:明確な夢や目標を持っている人
・being型:どんな人でありたいかを重視する人
・「心からやりたい事」を見つけられるのはto do型の人でごく一部
・大半の人は「心からやりたい事」という幻想を探し彷徨うbeing型
・being型の人が好きなことを見つけるポイントは2つ
① 他の人から上手だと言われるが「自分ではピンとこないもの」から探す
② 普段の仕事の中で「まったくストレスを感じないこと」から探す
それぞれ、詳細をご紹介します。
「to do型」と「being型」の人が存在
本書籍では、人間には2種類の人間がいると説明しています。
それが、「to do型」と「being型」です。
「to do型」の人は、いわゆる「夢」や「目標」を持っている人で、起業家などに多い種類のタイプです。将来の夢ややりたいことを聞かれ、スムーズに答えられる人たちが該当します。
「being型」の人は、「どんな人」「どんな状態」であるかを重視する人で、99%の人はこのタイプです。例えば、「尊敬できる人と働きたい」「複数種類の仕事を同時並行で実践したい」など、コトではなく状態で考える人たちです。
小学生のころから就職活動まで、将来の夢や実現したいことを聞かれ続けますよね。加えて、書籍などでも「好きなことを仕事に!」という表現がよく使われてていますね。
そんなことから、てっきり夢や目標を持っている「to do型」の人が多いのかと思っていましたが、実際はそんなことがない、とうことです。
私は、これを聞いてまずちょっと安心しました、「being型」の人が多いんだな、と。
being型の特徴は、「やりたいこと」が見つけづらい事です。私自身、「やりたいこと」が見つからずに苦労してきたのでとても共感しました。
このように言われると、「あ、やりたいことが見つからなくてもいいんだな、だってそういうタイプなんだから」と思うことができるようになるかと思います。
まずは、自分がそういうタイプであること、そして肯定すること、それが重要です。
さらに、本書籍ではこんな風に紹介されています。
”99%の人間は『心からやりたいこと』という幻想を探し求めて、彷徨うことが多い。なぜなら、世の中に溢れている成功哲学は、たった1%しかいないto do型の人間が書いたものだからな”
なるほどな、と思いました。やりたいことが明確でそれを実現し成功した人、ストーリーとして書きやすいそんなエピソードが元になった書籍は多く出版されています。
結果として、やりたいことを持たないと成功しない、やりたいことがないといけない、そんな空気を感じるようになっているのかもしれません。
しかし、それはタイプが違う人の成功法であって、being型の人には当てはまらない、なので参考にする必要が無い、ということです。
being型の人が仕事を楽しむには
本書籍ではこんな風に紹介されています。
”being型の人間が、好きなことを見つける方法
1:他の人から上手だと言われるが「自分ではピンとこないもの」から探す方法
2:普段の仕事の中で「まったくストレスを感じないこと」から探す方法”
心から好きなことが見つかりづらいbeing型にとって、好きな仕事を見つけるのは難しい事のように感じました。
そこを、具体的にどう解決していくか、を本書籍は説明してくれています。そのポイントが上記2点です。
具体的にご紹介します。
being型の人が楽しめる仕事を見つける方法1つ目は、他の人から上手と言われるが「ピンとこないもの」から探す方法です。
分かりやすく言うと「強み」のようなものでしょうか。
自分にとっては普通のことで特段上手と思っていなくとも、周りから褒められること、それは自分にとって得意であり好きなことにしやすい、そのように本書では説明されています。
本書籍ではこんな風に紹介されています。
”私の友人に文章を書く転載がいた。だが、彼はそれを自覚していなかった。自分にとってはごく普通のことだったからだ。彼は昔から多くの人に「文章がうまい」と言われていたが、最初はピンとこなかったらしい。むしろお世辞と解釈していたくらいだ。さらに彼は、他に褒めてほしいところがあるのに、なぜそんなところばかりを褒めるのだ!とイラっとすらした。だが、多くの人に言われて少しずつ意識していった結果、ようやく自分の才能と、好きという気持ちに気づいたそうだ”
みなさま、思い当たることはありますでしょうか?
ある人の場合は、それが「好きなこと」なのかもしれません。
まだない人は、周囲の人に「私ってなにかすごいところや強みってある?」と聞いてみるのも手かもしれません。自分では気づいていない「好きなこと」が見つかるかもしれません。
being型の人が楽しめる仕事を見つける方法2つ目は、「全くストレスを感じないこと」から探す方法です。
簡単に言うと、「嫌いじゃないこと」でしょうか。
本書籍ではこんな風に紹介されています。
”「たとえば君の営業部にも、毎日新しい人と会うのがまったく苦にならない人がいないか?」 「たしかに、います。僕はそれをストレスだと感じますが、彼はまったくストレスとは感じていないようです」 「それこそ、天職に近い。大変な仕事の中でも、まったくストレスを感じない類いのこと」”
みなさま、思い当たることはありますでしょうか?
大きなやりたい事ではないが、小さなやりたい事/やってもいい事と捉え、それを自分の好きな仕事にしていくという考え方です。この考え方をフックに、自分の好きな仕事を捉え直していくのも、1つの動き方かもしれません。
いかがでしたでしょうか。
本書籍では、そのほかにも
・自分の市場価値の考え方と伸ばし方
・伸びる市場の中からベストな会社を見極める方法
・転職に躊躇したときの対処法
なども書かれています。
ご興味ある方は、是非お手に取って読んでみてください。
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